違いは当然でますよ!

ブロイラー と 放し飼いの鶏 、リンク先の写真を良く見比べてみてくださいね。 

 

ブロイラーの鶏たちが攻撃的になったり、病気になったり、正常に育たなかったりしても、みんなそうだから、うちの鶏も同じ、で片付けられますか。 

 

あっ 片づけていますね、家畜だから。 

 

数百年~70年前は「放し飼い」「平飼い」が主流だったんですよね。 

 

それが、経済効率を追求した結果ブロイラーが主流になっている。 

 

早く育つような餌を多く与え、日射時間を増やし、過密飼育する。 

 

ちなみにブロイラーとは

ブロイラーは徹底した育種改変の研究により、過去50年間で成長率が1日25gから100gへとあがっている。その結果通常、鶏は成鶏に達するのに4〜5か月かかるところをブロイラーは40〜50日で成鶏の大きさに達するようになった。そのため、急激な成長によりブロイラーの30%近くは体を支えることが難しく歩行困難となり、3%はほとんど歩行不能となっている。心臓にも負担がかかり、100羽に1羽は心臓疾患で死亡する

 

引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC

 

現代の子どもたちの育つ環境はと言えば、 

 

●毎日の習い事・スポ少・塾

 

●遊びは体を使わない仮想現実や工夫のいらない既製品

 

●大人の用意した受け身の遊びやイベント

 

●たくさんの宿題+家庭学習(英語・各種検定・その他)

 

●消滅した子ども社会と群れ遊び

 

●自然を感じない、アスファルトとコンクリートに囲まれた生活

 

●常に大人の管理下に置かれる環境

 

●過剰で人工的な音と光に囲まれた生活

 

●毎日数時間もデジタルメディアに支配される脳

 

●テストの点数や成績に一喜一憂する大人

 

●子どもよりスマホを見ている親

 

●いちいち干渉する親

 

現代社会で普通だからといって、子どもが育つ環境としては過去数百年(千年単位でも)の中でもかなり異常で偏っていると思いますけどね。 

 

家に帰ったら真っ暗になるまで遊びつくしていた時代。

家に帰って勉強している子などいなかったと。

もちろん家事、子守、家業のお手伝いは担っていた。

 

テレビの子守は危ない!自閉症と診断された言葉遅れの子どもたち

小児科医からの提言

テレビ・ビデオ・ゲームの影響を考えてみましょう!

 

私たちの小児科では子どもたちに心のワクチン!子どもたちにメディア・ワクチン!啓発活動を展開しています。 

 

現代の日本では、新たな子どもの社会的問題が次々と登場しています。その背景には、テレビ・ビデオ・ゲーム・スマホなどの非現実的映像への長時間接触があると考えられています。現実世界を離れての時間が行き過ぎると、現実世界の中で直接お顔を合わせての空間と時間の中でつくられる親子の絆(人間の絆)の形成が障害されるからです。 

 

その結果として、「自分の気持ち」を伝える言葉や、「ほかの人の気持ち」を感じる力の発達が障害され、人間として生きるために必要な力が育たないためと考えられています。 

 

この危険な時代を乗り切るための第一歩は、過剰で不適切なメディアとの接触を避けることから始まると考えられています。 

 

※幼いときからの過剰な映像メディアとの接触は、後々、大人になれない、コミュニケーション、人格の問題につながり、社会力の不足のため、不登校から引きこもり、あるいはニートの問題や反社会的事件に関連すると考えられています。 

 

具体的提言

 

1.3歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう。

 

2.授乳や食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。

 

3.幼児期以降では、すべてのメディアヘ接触する総時間を制限することが重要です。1日1時間が安全と考えます。

 

4.ゲーム遊戯時間は1日15分までが安全と考えます。中毒防止のためゲームから離れる日「ノー・ゲーム・ディ」 を設けることが重要です。

 

5.子ども部屋にテレビ・ビデオ・ゲーム・パソコンを置かないようにしましょう。

 

6.子どもとメディアを利用するルールをつくりましょう。

 

 

どうしてなの?

 

過剰なメディアヘの接触は、現実体験の時間を大きく削ります。例えば、一日4時間メディアと付き合うことは、起きている時間の約4分の一、つまり12歳になるまで3年分の現実世界体験の機会を失うことになります。これでは、子どもの脳(こころ)は成長できないのかもしれません。 

 

子どもは、保護者や子ども同志の会話や遊びの中で、直接お顔を合わせての現実体験を共有することにより、「自分の気持ち」を伝えるための言葉や「ほかの人の気持ち」を感じる力を発達させ、親子の絆(人間の絆)を育み、身体や脳(こころ)を成長させます。 

 

親がテレビ・ビデオ・スマホを見ながら、あるいはテレビ・ビデオ・スマホにまかせる育児は、親と子どもが顔を会わせる時間を減少させ、子どもの言語や感性の発達を阻害する危険があります。乳幼児期には、親子共々テレビ画面から離れ、一緒に会話し絵本を読み、身体遊びを楽しむ時間が大切です。行き過ぎたテレビ・ビデオ・ゲーム・スマホは、笑顔が少ない、視線があわない、言葉が乏しいなど、対人関係の発達に問題がある子どもをつくる危険があります。 

 

食事中のテレビ・ビデオ視聴は止めることが大切です。食卓は、家族の大切な時間を過ごすところです。お顔をあわせて、お話しを楽しみましょう。家族とは共に食事をするものという意味があります。 

 

非現実的体験を重ねるメディア漬けの生活は、様々な発達段階で子どもに悪影響を与えます。幼児期では現実と非現実との区別は困難です。テレビ・ビデオ画面上の非現実的な暴力的で高速な映像は子どもたちの脳を激しく揺さぶり、子どもの無意識の脳に「この世は恐ろしいところ」とか「やられる前にやれ」というメッセージを埋め込む危険があります。さらに、幼児期の非現実体験が過剰になると現実体験が絶対的に不足します。結果として、幼い脳(こころ)のまま、身体だけが大きくなると考えられています。大人子どもの始まりです。 

 

思春期の青少年たちの過剰な不適切なメディアヘの接触は、脳(こころ)の疲労「慢性疲労)を増悪させて気力や自分の気持ちをコントロールする力を奪い、新たに登場した社会的現象(理由のないいじめ、むかつく・キレル、不登校)や反社会的事件に繋がる可能性があやぶまれています。 

 

メディアヘ接触する総時間を制限することは、とても大切です。過剰なメディアヘの接触は、興奮と緊張を与え、脳(こころ)の疲労を生みます。ゲームは過激な興奮と緊張を与え、ゲーム中毒を生みだし、極度の心身の疲労をもたらす危険性があります。ゲーム遊戯時間を制限し、ゲーム機から離れる日(ノー・ゲーム・ディ)を設けることがゲーム中毒の予防として重要です。 

 

過剰で不適切なインターネット・ケータイ・スマホ等への接触は、脳(こころ)の疲労を増強し、善悪の判断を鈍らせ、危険な「仮想現実世界」にのめり込ませ、現実と非現実世界の境界線をあいまいにし、反社会的事件へ繋がる危険性が心配されています。 

 

メディアを利用するルールをつくることは大切です。メディアを上手に活用し、メディアを正しく読み解く力を育てることも大切です。 

 

引用元:https://nsmc.hosp.go.jp/Subject/07/pediatrics.html