読ませても書かせてもダメなものはダメ

私はフランス語がさっぱりわかりません。

 

このフランス語で書かれた文を、

 

100回黙読しても

1000回音読しても

10000回書いても

 

この文を書けるようになる、発声できるようになる以上にはフランス語の能力は高まりません。

 

当たり前?

 

こんな当たり前のことに気がついていない教育関係者はたくさんいます。

 

そして多くの子どもたちはこの学習方法を強制的に身につけさせられています。

 

意味が解らなくても教科書を音読すればいい。

漢字ドリルの熟語が読めなくても意味が解らなくてもノート一杯に書けばいい。

 

読めばいい。

書けばいい。

 

文章問題は数字に丸をつけて何算かわかる言葉を探せばいい。

 

言葉から視覚イメージを再現する手順を飛ばした勉強の強要で、「わからない」子を量産するシステム。

 

そして、わからない子を責めて、自信喪失、自己否定、生きづらさを背負わせるシステム。

 

意図的かどうかはわかりませんが、目の前の現実を見れば明らかですが、目の前の現実を常識というフィルターが歪ませる。

 

今日もしっかり

読み書き計算!

基礎基本の徹底反復!

出来るようにならないのは家庭に問題があるからだ!

この地域には意識が高い家庭が少ないからだ!

子どもたちの為にもっともっとやらせよう!

頭が痛いと訴えても

もう嫌だと泣いても

子どもたちの為にキッチリ全部やらせよう!

 

家庭でもやりますか?

 

くら くら くら くら くら くら くら くら くら くら くら

ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ ひ

 

なんてことをやらせますか?

 

意味が解らない熟語をただ写させますか?

読めないし意味も解っていない英文を何度も書かせますか?

 

残念ながら、こういう無駄で効果がない、かつ子どものストレスになるやり方に違和感を持たない、おかしいと感じない先生ばかりなのですよ。

 

だから、目の前でいじめが起こっていても認知できないんです。

 

人間的にはとてもいい人たちですけどね。

 

現役の小学校の先生がコメントをくれました。

 

”これが仕方ないのは、子どもの頃からそういう宿題をきちんとやってきた学力の低い人間が教師になっているということなんです。”

 

 

家庭でもやりますか?

 

そして、最後には生まれつき頭が悪いと、子どもの努力が足りないと、追いつめて塾に放り投げますか?