「文章問題が苦手」という魔法の言葉

便利な言葉

【文章問題が苦手】というのはとっても便利な言葉です。

 

しかし、

 

そもそも文を読めない

言葉の意味が解らない

読もうとしても頭が拒絶する

文章が何を言っているのかわからない

読んでも考えることが出来ない

読んでも考えることを頭が拒絶する

数字しか目に入らない

数字を見るととりあえず意味のない計算をし出す

 

こういったことは単に勉強が出来ないという問題ではなく、人間育ての根幹にかかわる問題です。

 

読み違えや計算間違いなら微笑ましい限りです。

でも、ありえないことを当たり前のようにやる子たちが半数を超えています。

 

12個から3倍を引いても9個にはなりません。

500円持って買い物に行っても3万円のお釣りはもらえません。

36人のクラスでは、何人風邪で休んでも39人は出席しません。

4時30分に30分はかけられません。

文章問題が苦手

完全な教育の失敗を、子育ての失敗を隠してくれる言葉です。

 

本来は

「文章を全然読めていません」

「説明の言葉も理解できません」

「自分で考えることが全然できません」

と伝えなければいけません。

 

【文章問題が苦手】で片づけてはいけません。

トラブルや問題は早期発見、早期対策が仕事では基本です。

 

テストに出る文章問題のパターン学習(類題タイフーン)で対処してはいけません。

パターンにない問題は同じようにわからないからです。

 

「合わせて」「全部で」はたし算「残りは」「違いは」は引き算なんて指導をしているすべての指導者は、自分が何をしているのかよく考えてほしいです。

 

「は(やく)、か(んたんに)、せ(いかくに)」とただ答えが出るやり方(公式)を子ども達に仕込んでいる指導者も同じです。

 

何年も勉強を教えてきて、どんな子ども達を育てているのか、目の前の子ども達を見ればわかるはずです。

 

家庭学習が足りないからでは断じてありません。

家庭学習がゼロでも、学校なら通常授業内で、解き方を知らない文章問題が出ても自力で答えを探す力を育てることは出来ます。

 

しかもかなり簡単に。