親世代がすでにドリル学習で育っておりますので、解き方を教わってその類題で練習というパターン学習しか経験していないのが普通です。
中学校の数学でようやく、方程式の時に図や線分図をかいて式を立てたというくらいでしょうか。
つまり、
『解き方を知らない文章問題を絵図を描いて自力で解く』
というのがどれだけ大変なことなのか、大抵の親にはわからないんです。
自分自身が子ども時代に経験をしていない学習方法ではあっても、算数~数学を義務教育で習ってきた経験から、問題文を読めばそれなりに解き方がわかる問題も多く、我が子が絵図を描けないことにやきもきしたり、イライラしたりしてしまうのが親という生き物です。
そう、親には簡単に見えてしまうのです。
ああいう絵を描けばいいのよ。
ほら、そうじゃなくて!
なんてオーラや声が出てしまいがちです(笑)
でも子どもにとっては、解き方を教わっていない問題を絵図を描いて自力で解くというのは簡単なことではありません。
子どもが問題を解けなくて…
不正解ばかりで…
絵図が描けなくて…
計算ばかりしようとするんです…
と嘆くお父さん、お母さんが教室に来た時にたまにやってもらう問題があります。
下の問題、絵を描けば数字も描かずに計算もせずに解ける問題です。
(描いた絵を数える計算はした方が楽ですけど)
解き方を知らない問題にチャレンジする気持ちがわかります。
正解が出なくても、頑張った、頭を使った実感を得られます。
お父さんお母さんに、答えはおまけの理由、解けない時にイライラモードを出す弊害をわかってもらうために使っています。
解けたら・・・ぐっじょぶ!
是非用紙をダウンロードしてチャレンジしてみてください!
お子さんがじゃなく、お父さん、お母さん、あなたがやるんですヨ!
ダウンロードしてA4用紙に印刷可
一応、解説動画をつくってあります。
が、わからなくてもすぐに動画を見るのはもったいないですよ。
数十分間、絵図を描いて考えたお父さん、お母さんは、そのままその日は解説動画をみずに眠りについてもらいたい。
どんぐり倶楽部 糸山先生の言う『小脳思考』が味わえるかもしれません。
実際に何人もの方が、その場では解けなかったけどあとから閃いて答えがわかったという報告をいただいています。