学校の指導

学校の勉強を頑張っても、塾に通っても、力がつかないのはなぜでしょうか?

 

小学1年生~2年生たちが文章問題を解く際にどのような指導を受けているかご存知ですか?

 

やればやるほど学力が下がる指導を受けているんです。

 

「数字に丸をつけて、何算かわかる言葉を探して線を引きましょう。」

 

『全部では足し算、合わせては足し算、みんなでは足し算・・・』

『残りはは引き算、違いはは引き算、差はは引き算・・・』

 

暗唱までさせられています。

 

動画を見てみてください。

やってみればわかりますが、数字に眼が行くようになり、文章を読まなくなります。

やればやるほど文章を読まない練習になっているんですね。

 

「全部では足し算」

 

では、この問題はどうでしょう。

あかえんぴつは あおえんぴつより 8ほんおおくあります。あおえんぴつは 2ほん です。えんぴつは ぜんぶで なんぼん あるでしょうか。

 

学校の指導通りにすると、8ほん 2ほん ぜんぶで なので、

 

8+2=10 になります。

 

実際に、多くの子どもたちはこのような式を立てて答えを出します。

 

文章を読まずに、機械的に式をつくって間違った答えを出すんです。

 

絵図にしてみればわかります。

 

 2     8

●● ●●●●●

●●

 

12ほんですね。

 

なんてことありません。

 

幼稚園児でも正解をだします。

 

しかし、こうした考えなくても答えが出る指導を何年も強要されることで、賢い子どもたちが読まずに、考えずに答えを出すようになっていくんです。

こうした指導は低学年だけでなく、高学年まで続きます。

 

わからなくても正解を出せる、理解を伴わない手順だけの指導です。

高学年ではこういうケースもあります。

このような指導で、正解を出すための手順を教わり徹底反復することが

 

子どもたちにどれほどの悪影響を与えるか想像してみてください。

 

教わったパターンにない問題に出あうと、

 

「これ足し算? 引き算? かけ算? 割り算?」

 

思考停止になる高学年が多いのは当たり前です。

 

小学4年生頃から、学校の授業についていけなくなる子が続出するのは、

 

このようなやり方で、考えない習慣をつけられてしまったからなのです。

 

原因がわかれば、予防と対策をたてるだけです。