読めて意味がわかること②

 

読めること、意味がわかることが大事で、”書き” は余裕があったらというアドバイス、そうと聞いてもなかなか受け入れられない方も多いと思います。

 

それは学校のテストが ”書き” 中心だから仕方がないのかもしれません。

 

しかし、覚えがある方も多いと思いますが、

 

漢字の練習というのは非常に単調でつまらないのです。

 

つまらないくせに膨大なエネルギーを求められるのです。

 

そのエネルギーは単調な作業に浪費するエネルギーではなく、子どもが複雑な思考回路を作るために様々な経験をするためのエネルギーなのです。

 

浪費は抑えたほうがよいでしょう。

 

テストで100点をとるために覚えている漢字も何度も何度も書くのではなく、

 

テストで間違えたところ、覚えていないかったところだけIF法(読めて意味がわかること①を参照)で覚えれば子どもはとっても楽ちんです。

 

中学生になると下のようなプリントを渡されて、全部書いて提出というやり方をしていました。

 

提出しないと内申点が…というやつです。

FCの塾をしていた頃、ひたすら練習している中学生たちに聞いたことがあります。

 

「これ、意味わかってるの?」

 

『さぁ 後で時間があったら調べる。』という返事を多くの子から聞きました。

 

成績がそれなりに良い子たちでも、言われないで自分から意味を調べた子はいませんでした。

 

彼ら彼女らにとって、これは漢字の練習ではなく、良い内申点をとるためのただの作業だったのです。

 

小学校でやらされたことをそのまま中学でもやらされているだけなのです。

 

意味を調べることは、先生の指示にない面倒なことだったのです。

 

 

英語も同じ

 

英語も全く同じです。

自習スペースで中学生が英単語をノートに書いていました。

 

黙々と書き続けていました。

 

「ところで、これ、何て読むか知ってる?」  と聞くと首をひねりました。

 

「じゃあ、どういう意味か知ってる?」   この質問にも首をひねります。

 

「読み方も知らない、意味も知らない、で、今何やってるの?」  と言うと、

 

『練習して覚えています。』 と答えました。

 

「何を?」 と聞くと

 

『これを』 と指さしました。

 

本人は何の違和感も持たずに、学校の先生に ”ノート一杯に単語を書いて提出すれば加点する” と言われたからと、点数稼ぎのためにやっていたのです。

 

テスト勉強もせずに。

 

なぜ多くの中学生たちに同じような習慣が身についていたのか、小学生の親になって初めてわかりました。

 

意味を軽視して、読めて書けることが大事という小学校時代の漢字学習が原因です。

 

これは算数の ”わかる” を軽視して ”できる” を求める学習も同じです。