パパ銀行のマネー哲学
デーヴィッド オーウェン(著)
”子どものマネー教育” におすすめの一冊です。
パパ銀行とは家庭内の私製銀行のことですが、子どもに自分のお金を管理させることで自分のお金をどう使うかを子ども自身が考えるようになる、とてもよくできたシステムです。
我が家では長男は小1で1万円の残高から、次男は年長で5千円の残高からこのパパ銀行を開始しました。
毎月末の残高に5%の利子がつくので、原則おこずかいはなし、購入して良いもの悪いものの取り決めはありますが、それ以外は自分で買う買わないの判断をさせてきました。
我が家の場合、実際に子どもたちにお金を持たせて管理するのではなく、金額だけエクセル上で管理しました。
自分の口座からお金を引きだしたい時は、親に言えばいつでも引き出せますし、残りを預けることも出来ます。
親はその金額をメモしておいてエクセルに入力するだけです。
息子たちは数々の失敗をしてきました。
我慢して貯めていたのに外出先で衝動買いをしてしまったこと、家に帰ったらもう飽きて使わないような玩具を買った時の悔しさ、金額が小さいうちにとても良い失敗をしたと思います。
大人の失敗は額が違いますからね。
他に良かったことは、
買っても買っても新しいものが出てくるテレビシリーズの罠に気がつきヒーロー物のテレビ番組自体を見なくなったこと。
本当に必要なものかどうかを吟味してそれほど欲しくなければ無理に買わなくなったこと。
何より「買って、買って!」攻撃が無いこと、親子ともに良いことばかりのシステムです。
子どもは自分のお金になると真剣になります。
祖父母からもらったお金など、一旦親に渡ると二度と戻ってこないことを ”体験” から知っていますので、親に取り上げられる前に何でもいいから買ってしまおうとします(笑)
しかし、いつでも引き出せる自分のお金になるとそんなことはしません。
自分のお金ですから無駄に使うのは嫌なのですね。
それに、買った玩具も大事に使うようになりました。
フリーマーケットやリサイクルショップに売ればまた新しいものが買えることを学んだようです。
さらには、自分では使わないけどこれは売れるからと ”転売” まで考えてフリーマーケットで仕入れて来たりしています。
なかなか逞しいです(笑)