昔からある家の中での遊びと言えば、”かるた” ”将棋” ”囲碁” ”お手玉” ”花札” ”けん玉” ”おえかき” 等々 あげればきりがありませんが、そうしたアナログの遊びはよくできているもので、1人では遊べない、または遊んでも面白くないものが多いです。
子どもは”遊び”を通じて他者とのコミュニケーションを学んでいくんだなぁと改めて思います。
数ある家の中での遊びで、お手軽で、簡単で、楽しいものといえば、”トランプ遊び” がお勧めです。2~3分しか時間がない時でも、子どもの遊びたいという欲求を満足させられます。
”トランプ遊び” にもいろんな遊び方がありますが、幼稚園児~小1の子にお勧めなのがブラックジャックです。
詳しいやり方はネットで検索すれば詳しく解説してくれるサイトがありますのでそちらを見ていただくとして、ざっくり説明すると
”カードの合計点数を21点にするか、21点により近い人が勝ちになるゲーム” です。
①カードを伏せて1枚ずつ配る。
(自分のカードはみてOK)
②2枚目は見えるように配る。
③3枚目以降はカードを引いても引かなくてもいい。
④”勝負”で伏せたカードを表にして勝敗を決める。
※絵札は全て”10”
※Aは1でも11でも好きなほうで数えられる。
※21を超えたらもうカードは引けない。
※AとJの組み合わせを ”ブラックジャック”といい、同じ21ならブラックジャックのほうが勝つ。
教室に通う子のお母さんにも結構勧めますし、我が家でも息子たちが年長の頃はよくやりました。
”先取り学習をさせずに、数の合成と分解を深く理解” することが出来ます。
上の組み合わせを最初は「いち、にい、さん…じゅうきゅう!」と指を折りながら全部数えていた子も、そのうち「7の2つと8つをあわせて10、15、19!」というように数え方を工夫していきます。
これをドリルやプリントでやろうとすると大変です。
数の概念がまだ怪しい子は、実感を伴わない計算練習をたくさんさせられると ”8+7=15” を丸暗記して答えるようになります。
計算練習は楽しくありませんので、苦痛とともに算数が出来なくなる訓練をつまされることになります。
幼児期から大量に計算プリントを解かされていた子には、数の概念を理解していない子が少なくありません。
3歳から早期教育で計算プリント漬だった中学生に
「 ”13-7=” がわかんない、忘れちゃった」と言われたこともあります。
相手のカードをみると、こんな感じです。
1枚は伏せられているので合計点がわかりません。予
想して、自分がもっとカードを引くのか、引かずに勝負するのかを判断することになります。
この場合、伏せられたカードの最大値は”Aの11”ですので、合計は18が最大値です。
慣れてくると ”A” はさっき1枚使ったから、2枚は持っていないだろう。
絵札だとしても ”17” だから、自分の合計 ”17” で引き分けだな。
もう一枚引くと21超えちゃいそうだからこれで勝負しよう。
なんてことを幼稚園児が考えるんです。
自分で状況(相手のカードと自分のカード)を分析して、自分の行動(カードを引くか引かないか)を決める。
地頭を鍛えるのにとても良い遊びだと思いませんか。
おまけですが、お菓子を賭けたり、罰ゲームなどを取り入れると異常に盛り上がります。
我が家は勝った人が手を一番下にして、負けた順にその上に手をかざし、勝った人が上から手を叩く(負けた人はよける)という罰ゲームを取り入れたら、暇さえあればせがまれました。
お金を賭けるのは犯罪ですから、それはきっちり説明してあげましょうね