「算数大変だね…」と言ったら
「うん、いつか頭が狂うと思う」
息子たちではありません。
自分の教室の子たちでもありません。
一生忘れられないであろう、幼い笑い顔でした。
おそらく、日本の小学生の少なくとも9割以上が同じような環境にいるでしょう。
体験に来る大人たちでさえ、15分間計算問題をさせ続けると頭がぼ~っとして話を聞けなくなったり、体の不調を訴えたりする人が少なくありません。
体験に来る人が頑張るんだから、「私も一緒にやる」という決意も、5回ほどで砕け散りました。
「やる」のが嫌で嫌で、体験に来てもらいたくない気持ちになったからです(笑)
※味わってみたい方はこちらを体験してください。Web体験 親版
やっているうちに 考えられなくなる のがわかります。
朝の計算タイム
算数の授業45分間
宿題で計算ドリル
+
計算プリント教室
家庭学習用のドリル
幼さを残すために学校のペースに合わせるのをやめるか、
学校のペースに合わせて考えるのをやめるか、
学校のペースは楽勝だが、感情を麻痺させるか、
どんぐり子育てで育っている子以外でも「幼さと賢さ」を持った子は沢山見かけますが、高学年になる頃には、どちらかは、もしくは両方を潰されています。
だから、学校というものがわかるにつれて、どんぐり倶楽部のいう「幼く・賢く・逞しい」子というのは奇跡のバランスだと驚いています。
同様に、小3~4年生で来る子たちの回復の遅さがとてもよくわかりました。
宿題制限をしていても、学校で毎日これかと思うと・・・学校いかない方がいいなぁと本気で思います。
日本の小学生の9割以上が同じ環境にいます。おそらくみなさんの子どもはその1割に入っていません。公立小ならよほどの実験校か、フリースクール、サドベリースクール、ホームスクール、そういった環境で、さらに親が子どものペースを守って育てているケースは1割どころか、1%もいないんじゃないかな。
私の息子たちも入っていません。
普通に学校に通っていますので、同じ環境にいます。
ただ、計算問題の弊害を何度も説明し、学校でやる計算ドリルやプリントは出来るだけゆっくりやるように説得し、終わらなかった分を家に持ち帰るように何度も何度もお願いし、なんとか影響を少なくしているだけです。
たまにいる、勘違いの信念を持って子どもたちを調教している先生や、普段のストレスを子どもたちにまき散らしている先生以外なら、そのやり方で守り育てることが出来ると思っています。
長男は年長からどんぐり式の学習を始めましたが、環境設定を整え始めたのは年長の途中からでした。年長から学習出来たことはとても幸運だと思っていますが、もっと早く出会いたかったという想いがあります。それは、どんぐり式の学習よりも環境のほうが子どもに大きく影響することがわかったからです。0~5歳の環境設定・・・。
さてみなさんのお子さんは、「いつか頭が狂うと思う」と感じる環境をどう乗り切っていくのでしょうか。
高学年では、「思う」などではなく、「気が狂う」 「頭が割れる」とはっきり言います。
嘘だと思ったら、45分間、掛け算の筆算(3桁×2桁)、わり算の筆算(3桁÷2桁)をやり続けてごらんなさい。
1週間、毎日やるといいですね。
私の言っていることが、決して大げさではなく、かなり抑えて言っていることがわかりますから。
ここでダウンロードできますから。
http://www.sangan.jp/grade/m32-51.htm
http://www.sangan.jp/grade/m42-11.htm
計算はまだいいけど文章問題が・・・なんていうのは、きっちり潰されていますからね。解き方を教えてパターン学習で乗り越えたって、なんの解決にもなっていません。生まれつき? まずありませんね。子どもは解っているんです。こんなことをしているとおかしくなるって、ちゃんと解っています。
解っていないのは狂ってしまった大人だけ。
私もその狂った大人の一人でした。
くだらない暗記中心の受験勉強に嫌気がさし、大学も大卒という学歴を買うという感覚で、社会人になったら一生会社で働き続けなければならないという現実(と思っていた)に、相当歪みました。
いろんなことを楽しめない仕事人間でした。
仕事が出来ない人間は会社では価値がない、鬱?自己責任だから会社に頼るな、仕事が出来ないくせに残業ばかりするのは給料泥棒だ…そんなことをイライラしながら思って働いていました。
出世して、給料はどんどん上がりましたが、いつもくだらないなと思っていました。でも親になって思いました。こんな父親の背中を見せて育てるわけにはいかないと。
私のことはいいのですが、子どもたちは学校のおかしさに気がついています。
なんでも決まり、ルール、手順が決まっていて、それると怒られる。あきらかにおかしいルールでもそれに従わなければ排除される。
子どもは、学校でも家でも逆らえないから従うしかりません。
そして、心・頭・体に変調をきたすんです。
泣いている我が子を怒鳴りながら「勉強」させる?
低学年に12時近くまで勉強(宿題)をさせる?
単純な四則演算をひたすらやれば応用問題が出来ると信じている?
哺乳類が成長するのに必要な「遊び」の時間を奪って、何をさせているのでしょう。
我が子から「笑顔」が消えて、「めんどくせー!」「うぜー!」「かったり~」が口癖になって、小学校(義務教育)程度の文章問題がわからなくなった、そんなありえない状況を目にしたら・・・目を覚ましてくださいね。
私は小4あたりだと「相当遅い」と思っていますが、「手遅れ」とは思っていません。
「手遅れ」と思いたくない方はご相談ください。
そもそも、親なのに我が子を「手遅れ」とあきらめる人は嫌いですから「手遅れでしょうか」などという相談はやめてください。
「諦めたくありません、どうしたらよいでしょうか」という方からの相談なら受けます。
たとえ中学生のお子さんでも、親が変われば変わります。
親が変わる気がないのなら、手遅れですから諦めてください。
昔、関りがあった不登校で休んでいる中学生の女の子が、髪の毛を逆モヒカン型に全部抜いてしまったという話をある人から聞きました。
その人がその子のお母さんとお話しした時に、「大丈夫ですよ~ カツラ買ったから~♪」とあっけらかんと言われたと言っていました。
義務教育の算数程度がわからないように育てて、
●テスト前に類題タイフーンで点数をとらせる。
●塾(のパターン学習)にお任せ♪
根本的に解決しない、さらに悪化してしまう対処療法です。
「うちの子頭悪いから、塾に入れたわ~♪」
「大丈夫ですよ~ カツラ買ったから~♪」
五十歩百歩です。