近代~現代の学校は、「兵士と従業員を育てるシステム」である。
というようなことが、以前読んだ本の中に書いてありました。
作者は世界最強の軍隊を持っている国の人です。
上官の命令には全て 「Yes」
会社の命令には全て 「Yes」
国の命令には全て 「Yes」
理不尽と思える命令にも。
その時に邪魔になるのはなんでしょう?理性? 良心? 感情?
個人ではとてもできないことでも、仕事でなら出来ることがあります。
任務なら出来ることもあります。
感情をOFFにすれば大抵のことはできます。そもそもの感情をなくしてしまえば何でも出来ます。テロ組織が少年を誘拐して兵士に育て上げるのなんかはそのためですね。
悪いこともしていないのに我が子を怒鳴りつけて泣かすなんて…出来ないと思うでしょう?
でも学校や進学塾の命令なら出来るんですよね。
「宿題やんなさい!」
「終わらないと遊んじゃダメ!」
「終わらないと夕食抜きだからね!」
「終わらないなら寝ないでやんなさい!」
子どもにとっては理不尽で、無意味なことなのに…。
習い事が多く、家庭学習も多く、やることが沢山あってもうヘロヘロ状態のところへ、一番信頼している親から、怒鳴られ続けると…心のスイッチをOFFにしたくなるでしょう?
だから我が家では嫌々何かをさせることはありません。
お手伝いとどんぐり式の学習(週2回)以外は自由に過ごしています。
従順な従業員や兵士に育てたいと思っていませんし、命令されたら何でもやるような人間に育てたくはありません。
よく「頭が悪くなるからさせない」と言っていますが、本音ではこっちです。理不尽な命令や環境も、工夫と知恵で乗り越えられる人間に育てたいと思っています。
さて、企業ではこんなこともあります。
さすがに当時はもうやっていませんでしたが教育の一環として、入社したての社員(主に中途採用のおじさんたち)を研修所に集め、下着一枚にして、何度も殴るけるを繰り返したそうです。
殴るのが目的なので殴られる理由は言いがかりで、延々やられるたそうです。
そして、大の大人が泣いて許しをこうまで殴り続けたそうです。実際にやられた古株の社員に聞きました。洗脳の一種です。
理不尽な暴力によって、自尊心をズタズタにして、心を空っぽにしたところに、会社の理念や考えを叩きこむんです。宗教でもよくみられる手法ですね。依存心を高めて、そこに漬け込む…。
私が入社したころはさすがにそこまでひどくはありませんでしたが、店の営業が終わって、さらにレポートも毎日書かされ、毎日1~2時間しか寝ないで研修所に通わされたこともありました。
1週間も続くと頭がぼ~っとしてフラフラでした。そして、研修の講義中にうとうとしようものなら思いっきり殴られるんです。私は殴られたことはありませんでしたが、たまに殴られる同期をみると恐怖心が植え付けられます。
大人の、本気のどなり声、暴力って結構恐ろしいものがありますからね。睡眠不足で意識が朦朧としていますから。会社の理念なんかを繰り返し繰り返し唱和させられるんです。
洗脳じゃなくてなんなんだ?って感じです。今はそんなことをやったらパワハラや労基法違反で大問題になるのでやっていないと思いますが、直接のパワハラにならないように、同じような効果をあげる方法なんていくらでもあります。
実際にいろいろな手法で、いろんな会社がやっています。
さっきの例でいえば殴る・蹴るのかわりに詰問し続けるんです。
「全て私の責任です」と言わせておいて
「なぜだ?」
「なぜそれがお前の責任だと思うんだ?」
「するとさっき言ってたことと矛盾しないのか?」
「なぜそれをやらないんだ?」
「やらないってことは、思っていないんじゃないか?」
とやられるんです。
結構こたえます…。
上司と部下との関係でもよくみられますね。
また、有名企業がリストラの一環で「追い出し部屋」をつくっていたなんて話題になったこともありましたが、そんなのはごく普通の話です。
私はパワハラ・セクハラ・コンプライアンスの規定や制度もつくりましたし、社員代表の会議の事務局(司会)なんかもやりましたので、社内外の事例・判例には詳しくなりました。
あと人間関係のトラブルは、昔はメールや掲示板を調べることが多かったですが、今はFB(フェイスブック)やLINE(ライン)もあるから、トラブルの種が増えて人事は大変だと思います。
またまとまらなくなってきましたが(笑)
学校でも大声で怒鳴り散らす先生はいませんか?
理不尽な罰をちらつかせて脅す先生はいませんか?
業間休みや昼休みを潰してプリントをさせる先生はいませんか?
いじめの先導役になっている先生はいませんか?
私の経験上、そういう先生がいない公立小学校はまずありませんよ。
いるのが普通、逆に良い先生と言う評価を受けている場合も多いです。
小学生の間は積極的に干渉して守りましょうね。我々は、心ある人間を育てているんですから。
注)私は学校自体、その存在、先生方に感謝し、そこでの体験も子どもに必要だと思っているので通わせていますが、「全て学校が正しい」とは思っていないだけです。「学校の弊害」はしっかりと理解して家庭で調整をしています。